矯正歯科

矯正歯科について

矯正治療こそ最大の予防

矯正歯科では、悪い歯並びをきれいに治し、噛み合わせを改善させる治療が行われます。歯並びの見た目の美しさだけでなく、機能も正しく整えることでQOL(生活の質)を向上させて健康につなげ、歯の寿命を延ばすという予防的な効果も期待できる歯科診療です。また、成長期のお子様の場合には、顎や顔全体の適切な成長と発育を促すという重要な役割も担っています。 歯の機能面では、発音障害の改善、スムーズに前歯で噛み切り・奥歯で噛み砕く噛み合わせの実現、噛み合わせと全身のバランス調整、無駄なデコボコをなくして清掃性を高めるなども矯正では重要なポイントになります。

子どもの矯正治療について

顎の成長期に矯正治療を行うことで、心身への負担を最小限に抑えた矯正治療が可能になります。生活習慣に少し気をつけることも歯並びや顎の成長に大きく影響することがあります。小児矯正は、顎の大きさや全体の骨格バランスを整える「1期治療(骨格矯正)」と、永久歯が生え揃ってから歯の位置を整える「2期治療(歯列矯正)」に分けられ、2期治療の内容は成人矯正と同様です。1期治療は顎の成長期にある小児にしかできない治療であり、しっかり行うことで2期治療の心身への負担や治療期間の大幅な軽減につながる可能性が高くなります。

1期治療

乳歯と永久歯が混じった混合歯列期(5歳~11歳頃)に行います。顎や骨格が成長している時期に行うことで、比較的簡単な装置を用いてバランスの取れた成長に導く矯正が可能になります。

2期治療

11歳前後以降になり、永久歯が生え揃ってから行う治療であり、マルチブラケットやマウスピースを使うなど成人の本格的な矯正治療と内容は変わりません。永久歯の歯並びや噛み合わせをしっかり整え、歯の根もコントロールすることで最終的な噛み合わせを完成させます。

大人の矯正治療について

成人の矯正治療は、いつスタートしたらいいのか迷う方も多いと思います。子どもの矯正治療では成長のタイミングに合わせたスタートが重要になりますが、成人は歯・顎・骨格の成長がすでに終了していますので矯正治療は気になったタイミングが最適なスタート時期と考えていただいて大丈夫です。ご自分でつけ外し可能なマウスピース矯正など、見た目や利便性に優れた治療の選択肢も増えていますので、矯正治療を検討されている場合にはお気軽にご相談ください

矯正装置の種類

マルチブラケット

マルチブラケットは、歯の表面に矯正装置を装着し歯を移動させていく矯正治療では一般的な治療方法です。マルチブラケットの最大のメリットは、患者さんひとりひとりの状態に合わせ、細かな微調整を行うことができるため、ほとんどの症例に適応可能なことです。

床矯正

床矯正とは、特に顎が成長段階の子どもの矯正に適している矯正治療です。床(しょう)と呼ばれるプレート状の装置を使い、装置についたネジを段階的に締めていくことで歯列の幅を広げていく方法です。歯列を広げて整えるので抜歯をする必要がなく、装置は取り外しが可能なので、食事や歯磨きがしやすいのが特徴です。

インビザライン(マウスピース型矯正装置)

透明なマウスピースタイプの矯正装置です。ブラケットやワイヤーを使用しないため、つけているのがほとんどわかりません。マウスピースを1日20時間ほど装着し、1~2週間ごとに新しいマウスピースに替えていくことで歯並びを改善していきます。

インビザライン(マウスピース型矯正装置)について

マウスピースを用いた矯正治療は、見た目の自然さ、食事やケアの手間が少ない利便性の高さにより近年、人気を集めています。そしてマウスピース矯正の中でも、インビザラインは矯正先進国のアメリカやカナダの70%以上の矯正医が採用しており、世界で800万人以上を超える治療実績があるなど信頼性の高い矯正治療が可能です。 当院ではCTに加え、iTero(アイテロ)の3Dスキャンによる精密な歯型の作製を行うことで、従来に比べて精度の高いマウスピース矯正が可能になっています。

インビザライン(マウスピース型矯正装置)の特徴

透明で目立たない

透明で薄いマウスピース型の装置です。会話や笑顔になった際にも自然な見た目ですので、矯正していることが周囲にわかってしまうこともほとんどありません。

従来のワイヤー型の矯正装置のように会話や笑顔になった際に装置が見えてしまうこともありません。また、食事で食べた物が詰まってしまうといった心配もなく、気兼ねなく会話や食事を楽しむことができます。

0.5mmの厚さで喋るときも邪魔にならない

とても薄いマウスピースですから会話の際に違和感を覚えることも最小限になり、自然なお喋りを邪魔することがありません。

通院回数が少ない

通常のマウスピース矯正とは違い、最初に歯が整っていく過程を専用コンピューターでシミュレーションし、最終のマウスピースまでを一度に作ってしまいます。治療が進むごとに検査して作るという工程の必要がなく、検診やチェックのために2か月に1回程度の通院で治療が可能になります。

自由に取り外し可能

従来のワイヤー型の矯正装置と違い、ご自分で自由につけ外しすることができます。食事やケアの際には取り外し、再び装着するのも簡単ですので、食事の楽しみを損なわず、適切なケアをしっかり行うことができます。

金属アレルギーの心配がない

インビザライン(マウスピース型矯正装置)はプラスチックのみで作られていますので、金属アレルギーのある方でも安心して矯正治療を受けることができます。

矯正治療の流れ

初診カウンセリング(15分〜30分)

矯正治療は歯並びや骨格、ご希望の仕上がり、適した矯正方法などのバリエーションが多いため、どなたにも共通した正解がなく、はじめての矯正治療では不安や疑問がたくさんあると思います。当院では、患者様のご希望、疑問などを最初にうかがって、丁寧にお答えしています。ある程度、実際の矯正治療をご理解いただいた上で口内や顔の骨格を診察し、可能な矯正治療の内容や治療の流れなどをわかりやすくご説明しています。

精密検査(30分〜40分)

矯正治療のためには、口内の状態を精密に調べて最適な治療計画を立てることが必要になります。歯型や噛み合わせの採取、口内と顔の写真撮影、顎関節の状態把握などを行い、最善の治療計画を立てるため、患者様の口の中を詳しく診察します。

治療計画(30分〜40分)

矯正治療は歯並びや噛み合わせを少しずつ動かして正しい位置や角度にしていく治療であり、組織への負担を最小限にして最大の効果を得るためには長い治療期間が必要になります。当院ではCTやiTeroによる精密なデータをもとに適した治療方法を見極め、治療内容や治療期間、費用、お支払い方法などについても明確にお伝えしています。患者様のご希望をじっくりうかがいながらご相談し、患者様が納得できる治療計画を立てていきます。

矯正装置装着(約1時間)・マウスピース作成

装置ができて装着し、実際の矯正治療がスタートします。最初に新しい装置を装着した際には締め付けられるような感触や痛みを覚えることもありますが、数日かけてこうした違和感が徐々に消えていきます。

ここからの通院頻度は症状などによって変わりますが、一般的には38週間ごとの頻度でご来院いただきます。その際には、歯の状態をしっかりチェックして、装置の調整を行います。なお、マウスピース矯正の平均的な通院頻度は6週間に1回程度です。

矯正治療の期間は13年が多くなっていますが、症状や装置の種類、治療の難易度などによって大きく変わってきます。また、マウスピース矯正の場合、日々の装着時間の長さによって効果が大きく変わってきてしまうため注意が必要です。

動的治療終了(約1時間)

歯並びや噛み合わせが整い、よく噛めるようになったら矯正装置を取り外しますが、これで治療が終了ではありません。装置を外してからも歯の位置が落ち着いて後戻りをさせないためには12年の保定期間が必要です。
保定期間を持つことで歯を支えている骨が整った歯並びに合わせてしっかりと落ち着きます。この期間は取り外し可能な固定用装置を装着します。保定期間の通院頻度は3か月~1年に一度程度で、メンテナンスのための受診が必要になります。

矯正治療終了(15分〜30分)

保定観察が終わり、安定したら矯正治療は終了です。終了後も、半年から1年に1度の間隔でご来院いただき、噛み合わせなどをチェックすることで機能美を長く保つことができます。

矯正治療にかかる費用

矯正装置の費用

矯正装置 治療期間 治療費用(税込)
ブラケット矯正 2年〜3年程度 33万円〜66万円
マウスピース矯正 2年〜3年程度 55万円〜88万円
部分矯正(補綴前処置を含む)  6ヶ月〜1年程度 11万円〜33万円

矯正装置の費用以外に必要となる費用

  • 初回カウンセリング 0円
  • 精密検査 33,000円(税込)
  • 矯正に伴う抜歯 乳歯5,500円(税込)
  • 矯正に伴う抜歯 永久歯5,500円~11,000円(税込)

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